計量行動分析(Quantitative Behavioral Analysis)
大学院工学研究科土木工学専攻・情報科学研究科人間情報学専攻:後期
木曜10:30〜12:00 情報研究科棟中講義室(2F)
- 講義題目
- 授業の目的とねらい
- 都市や地域の社会経済システム,あるいは交通システムの挙動を明らかにする上で,そのシステムの内部に存在する個々のプレーヤーの行動原理に立ち返ってモデル化した上で,その行動結果を集計してシステムの挙動を明らかにすることが少なくない.その際,行動モデルに含まれるパラメータは,個人またはシステムの観察によって得られたデータを用いて統計的に推計する必要性がある.
- この科目では、個人の行動モデルとして代表的に使用されている2つのモデル,すなわちLogitモデルに代表される離散選択モデルと,多変量解析手法の拡張に当たる線形構造方程式モデルをとりあげ,モデルの理論的背景,統計学的基礎,計算方法,推定結果の解釈の方法について講述する.その準備として,統計学の基本的考え方に立ち戻って説明する.さらにPC上でR言語を用いた演習を行う.
- 授業の到達目標
- 人間の行動を分析することの重要性の理解
- 記述統計学と推測統計学の基本的な考え方の理解
- 回帰分析における統計学的な概念の理解
- 離散選択モデルとしてのロジットモデルの理解
- 多変量解析の拡張としての線形構造方程式モデルの理解
- R言語を用いた計算の体験
- 授業内容と進度予定
- (10/6) 計量行動分析の意義と3つの統計学の考え方
- (10/13) R言語の導入と記述統計学
- (10/20) 記述統計量の算出
- (10/27) 推測統計学と仮説検定
- (11/10) 統計的仮設検定の演習
- (11/17) 点推定と区間推定
- (11/24) 回帰分析の記述統計学的方法
- (12/1) 回帰分析への推測統計学の応用
- (12/8) ロジットモデルの誘導
- (12/15) 集計ロジットモデルの推定
- (12/22) 最尤法による非集計ロジットモデルの推定
- (1/12) 因子分析と主成分分析から共分散構造モデルへ
- (1/19) 共分散構造モデルの推定
- (1/26) 共分散構造モデルの応用
- (2/2) 課題発表会
- 成績評価方法
- 演習内容の発表(2/2)とレポート(2/9締切り)により評価する
- 回帰分析、ロジットモデル、因子分析、主成分分析、共分散構造モデルのどれかの手法について、R言語を用いた分析を行い、その内容を発表してください。
- 対象は、(1)各自の研究に用いているデータ,(2)雑誌論文や書籍の中に示されているデータ,(3)自分で構造を仮定し、乱数を用いて仮想的に作成したデータ、のいずれかとしてください。仮想データの作成法はを参考にしてください。
- 発表は10分程度でPowerpoint等を用意してください。
- レポートはA4版で、分析の目的、方法、結果、考察と課題などを含め3〜6枚程度にまとめてください。
- 教科書
- 山田剛史,杉澤武俊,村井潤一郎(2009)Rによるやさしい統計学,オーム社,ISBN 978-4-274-06710-5 \2,700+税
- 青木繁伸(2009)Rによる統計解析,オーム社,ISBN 978-4-274-06757-0 \3,800+税
- 参考Web資料その他必要な資料は配布します.
- (10/6) 計量行動分析の意義
- (10/13) R言語の基礎と記述統計
- (10/20) 推測統計学の基礎と点推定
- (10/27) 区間推定
- (11/10) 回帰分析
- (11/24) 分散分析
- (12/8,15,22) ロジットモデル
- (1/12) 因子分析主成分分析
- (1/19) 共分散構造モデル
- その他の資料
- 愛媛交通手段選択調査データcsv
- 多項ロジットモデル
- ネスティッドロジットモデル
- 幹線旅客純流動2005データ関係(lha圧縮)
mail: mokmr@m.tohoku.ac.jp